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8月某日の深夜2時。
相方の声が聞こえた気がし、目を覚ます。

「どした?」
「お腹が痛い…気がする」
「陣痛?」
「違うと思う」
「ひとまず、明日(本日)の朝一、病院に行こう」
「うん」

未明。
やはり相方は具合が悪そう。
「病院に連絡しなさい」

以前、相方が腹痛を訴えたため、僕が病院に連絡し、事情を説明したとき
「旦那さんの説明じゃわかりにくいので、奥さんに代わってください」
と怒られたことがあったため、相方に電話をさせました。

結果「今すぐに病院に来てください、って言われた」と、相方。

朝6時過ぎ、病院入り。

(ちなみに、僕らは総合病院ではなく、個人病院へ通っていました)

検査の結果、陣痛室という部屋へ通されることに。

その部屋は畳数畳の広さで、ベッドが1つ置いてある簡素なつくり。
しかし、よく病院で見かけるシルバーの開き扉の向こうには
いわゆる分娩室が併設されていたのです。

「子宮口が開きはじめています。陣痛促進剤を服用して、これから出産を迎えましょう」

当日は、相方はもちろん。僕と、相方のお母さんも同行していました。

いわれるがままに、出産に突入。

結果的に14時間という時間を要したのですが、とにかくまぁ、大変でした。

相方が150センチしかない小柄に対し
赤ん坊は3000グラムを超える(相方にとっては)大物。

なかなか子宮口が目標の10センチに到達せず、しかも陣痛が微弱ときたもので…

「ううううう!!!!!!」
「痛ぁ~い!!!!!!!」
「背中押して!!!!!!」
「お尻押して!!!!!!」
「そこじゃない!!!!!」
「い!いたああああい!!」
「いた!!!!!!!!!!いいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

相方と知り合って長い間柄になりますが
泣き叫ぶ、そんな彼女を目の当たりにしたのは当然はじめてのこと。

とにかく、僕は相方の言われるがままに動くことしかできませんでした。

16時過ぎに相方は分娩室に入り。
最後の最後に僕も呼ばれ、出生のその瞬間に立ち会わせてもらうこともできました。

3100グラムを超える、男の子が生まれたのです。

「よくやった。よくやった。あはは、あはは」

相方は憔悴混じりの笑顔を見せていました。
僕は、ただただ苦笑するばかり。情けないですね。

助産師に促され、分娩室に相方を残し、僕は再度陣痛室に戻り、待機。

相方の両親、僕の両親が、そこで待っていました。

4人の姿を見た瞬間。
僕は自分でも驚くほどに、泣き崩れてしまいました。

無論、悲しかったわけではないのですが。
自分でも、よくわからないままに、とにかく号泣してしまいました。

自分でも知らなかった、こんな気持ちがまだ僕の中にあったなんて…

よかった。
本当によかった。
ありがとう。
ありがとう。

ただただ、そう思っただけだったと、今は思います。

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上司に無理いって、僕は今日明日とお休みをもらいました。

相方と赤ん坊は、明日退院予定。

3人で、帰ってきますね。
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by mas-aru | 2010-08-19 08:05
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